阪神大震災から丸5年が経過しました。と同時に私も母親と呼ばれて5年です。
私はうっかり者ですので過ぎてからでないとわからないことも多々あるのですが
ことヒロを生んでから1年以内に起きた出来事に関しては不思議と覚えています。
きっと出産・育児という初めての経験の上に更なる体験が重なったからでしょう。
そして私にとりましてはめまぐるしく変化のある日々の暮らしのなか心が安定して
こられたのは彼の存在有ってこそのものです。
子供の寝顔を見ていますと私の腹からよくもこんなに可愛くて出来た性格の子が
生まれたものだといつも幸せな気持ちになります。（←まんま親ばかです-笑-）
もちろん、多分お子さまをお持ちの方なら無言の了承でしょうが日々子供に対して
しつけという名の下に様々な格闘・かけひきを繰り広げております（爆）ので当人
に面と向かって感謝の気持ちを言う機会にはなかなか恵まれませんが根本的
なところで彼の存在は私が日々生活して行く上で重要な要素となっております。
さてこの5年間という期間「もうそんなに経ったの？」なのか「まだそれだけしか
経ってないの？」なのかみなさまはどちらの感覚で過ごしてこられたでしょうか。
私の場合この5年に限っては過ごしてきた間は後者、そしていま振り返ってみます
と前者の感覚で過ごしてきたように感じることが不思議です。時間に対する感覚
とはそれほど曖昧なものなのでしょうか。
子供も5年の間にまる1日お世話させていただく日々から遠ざかりつつあり、身の
回りのことは自分でできるようになりました。このことは彼が私の手を借りずに
独自の時間感覚で過ごしてゆくために必要な最低限のことを身につけたことで
あり、この先彼がどのように物事を感じ、考えてゆくのか楽しみに思っています。
とはいえまだ体験不足の事柄については無邪気な幼さで対応する彼が紛れもなく
庇護を必要とした対象であることに変わりはありませんのでこれからも親と呼ば
れる幸福感を味わい続けるためにも迷いも含めた自分の持つものすべてを以て
彼と精一杯日々を過ごしてゆきたいものです。
そしてここをご覧の皆様ともその時間を共有してゆけることが私の願いです。
よろしければ今後ともどうぞよろしくおつきあいくださいませ。
＝余談＝
震災で多大な被害を被られた方にとりましては何を置いてもまず震災が一番の
大きく且つ重い出来事でありますことは存じております。
私も震災後ずいぶん経ってからカラオケボックスで子供に歌ってあげようと何気
なく選択した童謡「大きな古時計」の歌詞があの一年を象徴するものであることに
歌っている途中で気が付いてから口ずさめなくなりました。また、そのときに
ようやく「時間が経過してから心の傷を自覚することもあるのだなあ」、としみじみ
思いました。
＊＊資本主義社会だなあ＊＊（２０００．０３．２３．）
こういう育児と環境両方の良いトコ取りを目指すサイトを管理しておりますと
思いがけないところからテーマを頂くことがあります。それはそれで一人だけで
試行錯誤しては悶々と過ごしていた頃に較べますと格段に恵まれた環境ではあり
ますが、時として自分の中で今まで常識だと思ってきたはずのことが覆される
ことがあり、そんなときはしばし今までの全生活を悔いてしまうほどの虚脱感が
襲ってくるものです。
今回まよいごとそのまんまっで語ろうとしているテーマもまさしくそのパターンで、
いま私が加入している食材や日用品の宅配業者からの通信に或る企業が自社
製品である純石鹸その他を売るために「純度が高い石けんほど素晴らしいものだ」
という宣伝を行っていることは問題であるとの情報が詳細に載っていました。
要約しますと宣伝の手段として他社の石けんメーカーを必要以上に攻撃することで
かえって自社製品の欠点まで露呈し、ひいては石けん製品全体の普及を阻害する
ことに繋がりかねないというものでした。
敢えて具体的にどのような点が問題として取り上げられているかはここでは触れ
ませんが（詳細な資料が必要な方はメールでお送りします）、少なくとも私の心
の中にあった「石けんメーカーは皆良心的だ」というイメージは崩されました。
それに伴っていままで無条件で「まずは石けんユーザーになる事から始まるのよ」
と薦めてきた自分の心に湧き出てくる後悔と迷いは半端じゃありませんでした。
でも考えてみれば会社の形態を取っているからには自社製品を売らないことには
利益が上がらないわけで、時として間違えた情報を流してでも利幅を増やそうと
する行為が発生しても不思議ではないのですよね。
皆資本主義社会にのっとって生活していることを忘れてはいけなかったわけです。
となると情報の受け手である私たちは発信元の意図を確かめないうちにそれらを
鵜呑みにするのではなく、情報に従った場合得をするのは誰なのか迄含めて一度
考えてみる必要がありそうです。果たして良い思いをするのは企業だけなのか、
子供も守れるのか、それが環境にも配慮されたことなのか・・。
その上で自分が守りたいものごとと利害が一致しない情報もあるようなら何を
最も守りたいか更に考えてその時一番ましな方法を選択せざるを得ないですね。
迷うだけで何もしないより出来ることはした方がいいに決まっているのですから。
あとは気を付けていても踊らされることはあると覚悟しておくこと、でしょうか。
そうすれば間違いに気づいたときには素直に方向転換できますものね、とこれは
反省の意味も込めて自分に向けて書いておきましょう（苦笑）。
そして私も情報の公開をする側に立たせていただいている一人として間違えた事
をお伝えする立場に陥ることがない様気を引き締めねば、と堅く心に誓いました。
（情報整理に協力して頂いたAIさん及びYさんに感謝します！）
＊＊せめてハートはピュアなままで＊＊（２０００．０４．１０．）
何ですか、最近は「環境に配慮する」とか「自然を身近に感じる」ことがブーム
にでもなっているのでしょうか、そんなん配慮したくもないくせにって感じの
雑誌にまで環境系のコーナーがちんまり出来ていたりするようです。コーナーが
あることに文句を言うつもりは更々ありませんが得てしてこの手の一見軽い調子
（甘い切り口とも言うか？）で書かれたものの方が一般には影響力が強いから
困りものなんですよねぇ、などと一人毒づいてみたり。
だって個人が努力すればちょちょいのちょい！なんてノリだったらお金を出して
読まなくても私にメールをくれたら喜んで知っている情報をさらけ出しますもん。
一方的な情報よりはよほど身近な視点で書かせていただきますよ、いや本当に。
それにマスコミの「○○の企業（もしくは自治体でもいいや）が△△のリサイクル
に積極的に取り組み成果を上げつつあります。問題はコストをどう下げるか・・」
って定型文を読み上げているんじゃないんだからそろそろやめ時じゃありません？
明るいニュースのつもりで取り上げているのかもしれませんがイメージだけで
企業が動いているわけでもないのに宣伝を聞かされるのは今の私には辛いんです。
リサイクルしにくい物を無理にリサイクルベースに乗っけなければならない理由
も何もかも本当は知っているのに伏せられて明るい気分になんてなれませんよ。
（ええ 前回の「資本主義社会だなあ」をまだ引きずっているんです、私-苦笑-）
そうそう、来年3月から化粧品の成分は全面表示義務化されるそうです。ただし
それだけでは化粧品業界の猛反発を食らうと思ったのかこれまでデータ提出など
段階を踏まねば認可が下りなかった物も資料提出のみで使用できるようになって
しまうようです。これからお出かけが増えるからとお化粧に励むあなた、情報が
開示されることは即ち自己責任が重くのしかかることです。この際お気に入りの
化粧品の成分くらいは調べておきましょうね。
まぁこの件に関して言いたいことは山ほど有るのにそれを抑えて「無意味な動物
実験が減ると思ってポジティブに考えるしかないかな」なんて考えている私も
結局ソフト路線で妥協している一人なのも残念ながら事実です。
情報を手に入れる毎にこのサイトを開設した当初からの疑問「きれいごとでは
きみを守れないのか」の答えが今も見つからない情けなさと迷いで葛藤しつつ
心の中まではごみでいっぱいにはするまいぞ、なんて決意しちゃったりして（笑）。
ああ、今日のまよいごとはまんま愚痴になっちゃいました。ごめんなさい！
＊＊ただいま実験中〜＊＊（２０００．０５．２９．）
ものぐさが習慣の私にしては最近頑張ってしていることが一つあります。それは
ずばり土をこねくり回すこと。
都市部のマンション暮らしですので畑を耕したりビオトープ(※1)を作るのは
無理でしょうが自分で土を増やしてプランターで何かを育てる程度でしたら
出来るかもしれない、と考えての試みです。
まずビオトープは何故無理と思うか簡単に理由を言っておきますと 土のある所
には色々な生命体が集まってくるわけですが、その中には当然害虫と見なされる
ものも含まれているわけです。プランターで何かを栽培するだけでも駆除対象に
当たるものが増える、と風当たりが強くなりがちな集合住宅暮らしの一角では
自然な環境を人工的に作り出すこと則ちエゴを通す困り者と受け止められかね
ないのです。
ベランダに簡易コンポストが置けない話もよく聞きますがこちらも多分理由は
同じでしょうね。しかしこれからはますます家庭から出るゴミを減らすように
努力を求められてゆくと思いますので性能の良いものを使えばこちらの方は理解
されてゆくと期待しております。
で、私がこれから試そうと思っているのも基本は簡易コンポストです。
いまのところコーヒー豆の出し殻を乾燥させては土と混ぜていっております。
脱臭効果があると言われる反面、油分が多く腐敗臭も強いらしいので少しずつ
様子を見ながら足しています。目下の悩みは湧きだした小さな蠅との距離を
どう取れるか、です。殺虫剤を撒いては台無しですしねぇ・・。
ということで微生物だけでは効果を物足りなく思い始め、みみずを沢山入れて
みようかと半ば本気で考えている今日この頃です。
そうそう、プランターには幼稚園から頂いたひまわりの種を蒔いています。
不完全な土に植えたので心配していたのですが無事一週間後に双葉を確認し、
その後も着々と成長しておりますがまだまだこれからが勝負どころでしょう。
目指せ、大輪の花畑！（まだ2本しか育ててないっちゅうに☆）
※１ ビオトープとは・・
ドイツ語のＢＩＯ（生物）とＴＯＰ（場所）の合成語。『野生生物の生育場所』
と訳されます。
（http://www.asahi-net.or.jp/~sv5h-kwkt/ 小金高校ビオトープ通信より ）