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**特撮番組侮るべからず**(2000.10.08.)
 
ちょっと前に私がよくお邪魔させて頂いている掲示板で「オカメインコが登場する
お話がある」ということを目にしました。泣くよ、と書かれていたのでしばらくは
躊躇していましたがウルトラマン・ティガということもあり、子供向けにどの様に
編集されているかが気になってビデオレンタルしてきて見てみました。
お話は8巻32話に収録されている「ゼルダポイントの攻防」です。
あらすじは上記タイトル部分をクリックしていただければ読みに行けます。
こちらでも簡単に紹介しておきますと、数十年前にゼルダガスという揮発性燃料を
開発した科学者が自宅の研究室にもそれを置いていたため爆発事故が起きてしまい
自宅にいた愛娘を失ったのだが彼女の飼っていたオカメインコ(シーラ)は寸での
ところで彼女に逃がしてもらっていた。だがその鳥が怪鳥となって甦り、傷ついた
身体で残っているガスを中和するためゼルダポイントへ向かう、というものです。
それで見た感想ですが・・あぁもう途中から「いやぁ!」と叫ぶほどの作品でした。
特にシーラが飼い主を失った瞬間を夢に見て鳴くところなんぞオカメインコの記憶
力・情緒の深さをよく表していて直視できませんでした。
しかしこの話、よく見ていますといくつか謎が浮かび上がるのです。
鳥の姿のときは白だったのが怪物化するときには原種の灰色に色素を戻したのには
意図があったのか、怪鳥になっても一目でシーラと気づく博士の眼力はお見事だな、
やっぱりチークパッチという目印があると便利なのかな(笑)とか。
すみません、上の2つはどうでもいいっちゃどうでもいいことですね。ではここから
本気で書きます。一番引っかかったのはシーラが飼い主である娘に危機を知らせる
際 鳴き声に似ても似つかぬセキセイインコと思われる声を当てられていた事です。
どうしてなのか数日考えていました。以下私なりの拙い推測です。
まず結論を先に申し上げますと製作に携わる人がとりさんを傷つける可能性を排除
されたから、と考えるに至りました。
オカメインコは中型インコの部類ですが元々大人しくあまり無駄鳴きをしない性質
のコたちばかりです。なので映像向きに新たに音を集めようとするならばオカメ
インコに深刻な危害を加えようとしない限り難しいと思います。さらに見れば一目
瞭然なのですが とりさんについての他の表現は細部にわたって正確であるにも
かかわらず、逆に危機を見て取った娘がオカメインコを窓から放鳥するシーン等
など実写ではとりさんの身が危険にさらされそうなものはCGで合成されています。
何より「(生きている限り)出来ることがある」と博士の娘、博士自身と二度も
言わせた謎めいたメッセージ。もしかして製作サイドにペット・ロスを経験した
どなたか真の鳥好きがいらっしゃったのではないかと思えてなりません。これらが
単に私の推測に留まらず意図を以って製作されたものであればいいのですが。
 
ところであらすじを検索していてティガの人間版主人公ダイゴがV6の長野君という
方であることを始め、数々の豪華キャストで彩られているらしいことを知りました。
特撮の世界も変わったものですねぇ。
それから上記のサイトに載っていた他話のあらすじも面白いので読んでみましたが、
意外に環境系のことを取り上げつつも前向きに受け止めさせるようにうまく誘導
していますね。これも時代の流れなのでしょうか。
私の中でもこの作品を見たことによって、もう前に住んでいたとりさんとの続きを
夢見るのはやめよう、もし縁があるならば私のもとに来てくれるとりさんとともに
新たな思い出を築きあげていきたい、と気持ちが変化しました。
訳あって体を壊しているいまの状態では到底高望みな事はわかっていますが、
きっとそういう日が来ると信じて一歩ずつ頑張っていきたいと思います。
・・生きている限り出来ることはある・・
子供向けの特撮番組からですが私は大変勇気付けられました。
願わくば上記のメッセージが番組を見た全ての子供達の心の奥にも長く息づいて
ゆかんことを・・☆
 
情報協力:イレソリアンhomepageさま
 
 


**XXX**(−−.−−.−−.)
 
 
 

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